代表・安食和博による[世界のお酒ブログ]「お酒を飲むこと」

檳榔樹(ビンロウジュ)とビール どちらも気持ち良くなるもの[パプアニューギニア]

2021/10/18 更新

先週、約30年前にパプアニューギニアに1年半ほど滞在中の運転手に贈り物を贈った。

半年前、日本人のPNG技術協力プロジェクト団員が私の参加している別案件の会社に所属しており、私の名前が伝わり、現地のその運転手が私のことを話して問い合わせが来たのだ。

その運転手は自分の子どもの名前に私の名前Kazuhiroを付けてしまったので、何か彼に送りものができないかとの問い合わせだった。その団員が先月帰国し、先週現地に再赴任した時にサーモのステンレスペアカップ及びペアTシャツに運転手であるおやじの名前と息子の名前Kazuhiro印刷しものを持参してもらった。

私もほぼ毎日サーモのステンレスカップにビール(糖質ゼロ)を注ぎ、冷たいままのビールを家飲みで楽しんでいるので、彼ら親子にも楽しんでもらおうと思った。

熱帯のPNGのポートモレスビーにいた私は現地で冷たいビールを毎日飲んでいた。時には昼食時も飲んでいた。現地人にとってビールは当時高いもので、毎日飲めるものではなく、代わりにパプアニューギニアのビアと現地人が言っているのがビンロウジュ実である。マスタードと言われる緑の茎とライムと言われる石灰の粉を口の中でかみ砕きながら混ぜると濃い朱色に変わり、麻薬のよう効果がある。

これは飲み込むことはしないため、皆道路にペット吐き出すため、道は至る所赤い血のような廃棄物に染まっている。吐いた後もニッと笑うと歯が真っ赤に染まっているので不気味である。私も試してみると唾液と口の中で混ざって、あら不思議クラっと来る。これが皆気持ち良くて、大人から子供まで楽しんでおり、町中どこでも売っている。

WHOはこのできた朱色の物質自体を当時否定していなかったが、石灰を長期口にすると喉頭がんになると言って、穴の開いたほっぺの写真を配っていた。

やはり私はビールがいい。運転手親子もビンロウジュではなくビールを飲んでいてもらいたい。